ポイ活は本当にオワコン？今から始めても意味はあるのかを徹底検証

ネットやSNSで「もうポイ活はオワコン」「昔みたいに稼げない」といった声を見かけることが増えました。

以前は“やったもん勝ち”のイメージも強かったポイ活ですが、ここ数年で状況が変わってきているのは事実です。

一方で、「ちゃんと仕組みをつくれば、今でも年間数万円〜数十万円分の得になる」という人もいます。

では、同じ「ポイ活」なのにどこで差がついているのでしょうか。

この記事では、「なぜオワコンと言われるのか」を分解しながら、今から始めても意味があるやり方・やめた方がいいやり方を整理します。

これからポイ活を始める人はもちろん、「最近なんとなく旨味が減ってきたな…」と感じている人も、一度立ち止まってポイ活との付き合い方を見直すきっかけにしてください。

なぜ「ポイ活はオワコン」と言われるようになったのか

まずは、「ポイ活はオワコン」と言われるようになった背景から整理していきます。

昔と今とでは、還元率やキャンペーンの内容だけでなく、私たちの生活スタイルやキャッシュレス環境そのものも大きく変わりました。

その変化がどのように「旨味の減少」につながっているのかを分解して見ていきましょう。

昔と比べてポイント還元率が下がっている

「オワコン」と言われる一番分かりやすい理由が、シンプルに“還元率の低下”です。

かつては常時2％還元・キャンペーン時は10％近いポイントがつくケースも珍しくありませんでしたが、近年は1％前後が標準、キャンペーンも「上限◯ポイントまで」「特定の支払い方法のみ」など条件付きが当たり前になりました。

キャッシュレス決済が普及し、各社がシェア争いの“バラマキ期”を終えたことで、ポイント還元は「お客さんを集めるための赤字施策」から「ある程度採算の取れる施策」にシフトしているイメージです。

その結果、「前は同じように払ってもっとポイントがついたのに」「クレカを変えたのに思ったより貯まらない」と体感している人ほど「ポイ活はもうオワコン」と感じやすくなっています。

改悪・キャンペーン縮小で“おいしい案件”が減った

ポイ活上級者ほど痛感しているのが、「改悪」と呼ばれるルール変更です。

・ポイント還元率が下がる
・ポイント付与の上限が引き下げられる
・対象店舗や支払い方法が絞られる
・“初回限定”など条件が厳しくなる

こうした変更が積み重なり、「以前は数万円分のポイントが狙えたキャンペーン」が「数千円分まで」「そもそも同じ条件では参加できない」といった状態になりました。

さらに、ポイントサイト経由の“高額案件”（クレジットカード発行、FX口座開設、保険相談など）も、報酬額が下がったり、条件が複雑になったりと、いわゆる“おいしい案件”は減少傾向です。

「あの頃と同じ感覚で“ガッツリ稼げるポイ活”を探そうとすると、そりゃオワコンに感じるよね」という構造になっているわけです。

時間単価が合わないケースが目立つようになった

もうひとつ、「オワコン」と感じやすいのが“時間単価”の問題です。

例えば、

・毎日ゲームでコツコツ数十ポイント
・アンケートに10分かけて数ポイント
・広告クリックやアプリインストールで数十ポイント

といった作業は、「確かに貯まるけれど、時給換算すると数十円〜数百円」という世界になりがちです。

学生やスキマ時間の多い人にとっては「それでもプラスならOK」と考えられますが、仕事や家事で忙しい社会人にとっては、「その時間に別のことをした方がいいのでは？」と感じるレベルまでリターンが落ちてきています。

結果として、「昔はガッツリ稼げたから頑張れたけど、今の条件で同じテンションは保てない」というギャップが、「ポイ活＝時間のムダ」「オワコン」というイメージにつながっています。

それでもポイ活に価値がある人・ない人

次に、「ポイ活がまだまだ使える人」と「正直やめたほうがいい人」の違いを整理していきます。

同じサービスやキャンペーンを使っていても、生活スタイルやお金の使い方によって“コスパ”は大きく変わります。

自分がどちらのタイプに近いのかをイメージしながら読み進めてみてください。

ポイ活を続けるべき人の特徴（固定費が多い・カード決済が多いなど）

「ポイ活がオワコンかどうか」は、実は“その人の生活スタイル”にかなり左右されます。

例えば、次のような人は今でもポイ活の恩恵を受けやすいタイプです。

・家賃、光熱費、通信費、サブスクなど固定費が多く、クレジットカードやコード決済でまとめて支払っている
・ネット通販を日常的に使っていて、月に数回以上は何かしらの買い物をしている
・通勤や日常の移動で交通系ICやモバイル決済をよく使う
・ふるさと納税や保険料、税金など、まとまった支払いをする機会がある

こうした人は、特別な“作業”を増やさなくても、「支払い方法を見直すだけ」で年間数千〜数万円分のポイントを得やすいです。

また、仕事やプライベートで出張・旅行が多い人は、マイル系・ホテル系のポイントを上手く組み合わせることで、「元々の出費を、より得に変える」というレバレッジが効きやすいタイプと言えます。

正直やめた方がいい人の特徴（時間が取れない・管理が苦手など）

一方で、「無理にポイ活を頑張らなくていい人」も確実に存在します。

・そもそもキャッシュレス決済をあまり使わない（現金派）
・新しいアプリやサービスの登録・管理が苦手
・複数のポイントを同時に管理するとすぐ混乱してしまう
・仕事や育児で忙しく、こまめにアプリを開く時間が取れない
・ポイントに目がくらんで“不要な買い物”をしがち

こうしたタイプの人が、無理をしてポイ活に深入りすると、「ポイントのために使っている時間と手間に見合わない」「むしろ余計な出費が増えた」という本末転倒な状態になりがちです。

特に、“ポイ活のためにサービスを増やしすぎて、解約し忘れのサブスクが増える”“年会費のあるクレジットカードを何枚も持つ”といった状態に心当たりがある人は、いったん整理して「本当に必要なポイ活だけ残す」くらいの距離感がおすすめです。

月いくら以上得しているなら続ける価値ありという目安

感覚だけで「なんとなく得している気がする」と続けると、時間単価の感覚が麻痺してしまいます。

そこでおすすめなのが、「月いくら以上ポイントが貯まっているなら続ける」「それ以下ならやり方を見直す」という“マイルール”を決めることです。

例えば、
・今のやり方で月に2,000〜3,000円分以上のポイントが安定して貯まっているなら、続ける価値は十分ある
・月1,000円未満しか貯まっていないなら、「使っている時間」「管理の手間」と見合っているかを一度冷静に計算する
・“作業型ポイ活”（ゲーム・クリック・アンケートなど）をすべてやめても、支払い方法の工夫だけでどれくらい貯まるか試してみる

といった基準をつくると、自分にとっての“オワコンライン”が見えやすくなります。

また、「月3,000円＝年間36,000円」と考えると、意外と大きな金額になるので、「じゃあこのラインはキープしたい」とモチベーションにもつながります。

オワコン化した“時間のムダポイ活”と、今でも有効なポイ活の違い

ここからは、「同じポイ活でも、なぜ結果がこんなに違うのか」という視点で見ていきます。

時間だけがどんどん溶けていく“ムダポイ活”と、生活のついででしっかり貯まるポイ活では、取り組み方の設計がまったく違います。

この違いを知っておくと、自分のポイ活をどこから見直せばいいかが分かりやすくなります。

クリック・ゲーム・アンケートだけに時間を使うデメリット

昔ながらのポイ活のイメージとして強いのが、「サイトに毎日ログインして広告をクリック」「ミニゲームをして数ポイント」「アンケートに答えて数十ポイント」といったやり方です。

もちろんこれ自体が絶対NGというわけではありませんが、2025年時点では“メイン戦略”に据えるには正直きびしいのが現実です。

・1回あたりの獲得ポイントが少なく、時給換算すると数十円レベルになりやすい
・毎日ログイン・操作をする必要があり、精神的にも負担になりがち
・単調な作業が多く、「やっていて楽しくない」と感じやすい
・スマホの通知や広告に時間と集中力を奪われがち

こうしたデメリットを踏まえると、「スキマ時間に少しだけ」「移動時間に暇つぶし程度にやる」くらいの距離感であればアリですが、「生活の中で“作業時間”として確保してまでやるポイ活」ではなくなってきています。

ポイ活をオワコン化させないためには、この“作業型ポイ活に依存しすぎない”ことが重要です。

クレジットカード・ふるさと納税・ネット通販案件のような“レバレッジ型ポイ活”

一方で、今でも十分に有効なのが「レバレッジの効くポイ活」です。

これは、「元々発生している大きめの支出に、ポイントをうまく乗せる」という考え方です。

例えば、

・メインで使うクレジットカードを高還元のものに統一し、生活費のほとんどをそのカード払いに集中させる
・ふるさと納税をポイントサイト経由＋クレカ決済にすることで、「税金の前払い」にポイントを二重三重で乗せる
・Amazonや楽天市場などのネット通販を、ポイント倍率が上がる日・キャンペーンにまとめ買いする
・電気やガス、スマホなどの固定費を「ポイントが貯まるサービス」に乗り換える

このように、「1回の支払い金額が大きい」「毎月必ず発生する」支出にポイントを乗せると、同じ“1分の手間”でもリターンが大きくなります。

これが、クリックやゲームなどの“作業型ポイ活”と、“レバレッジ型ポイ活”の決定的な違いです。

日常の支払いを変えるだけで勝手に貯まる仕組み化の例

ポイ活を“オワコン化させない”最もシンプルな方法は、「日常の支払いを変えるだけで、自動的にポイントが貯まる仕組み」をつくることです。

例えば、

・メインカードを1〜2枚に絞り、公共料金・サブスク・スーパー・ドラッグストア・コンビニなど“できる限りすべて”をそのカードで支払う
・スマホ決済は、よく行くお店でポイント倍率が高いものに統一する（コンビニはA社、ドラッグストアはB社など）
・ネット通販は「ポイントアップデーにまとめ買い」を徹底し、日用品を定期便に切り替えておく
・家計簿アプリと連携させ、「ポイントを貯めるために無駄遣いしていないか」を定期的にチェックする

こうした“仕組み”を作ってしまえば、あとは普段どおり生活しているだけでポイントが貯まっていきます。

わざわざ「ポイ活をするぞ」と意気込まなくても、結果的に“ポイ活している状態”になるので、ストレスも少なく、長く続けやすいのがメリットです。

2025年以降の“新しいポイ活”の考え方

ここまで見てきたように、「昔の感覚のまま頑張るポイ活」は、どうしてもコスパが悪くなりがちです。

これからの時代に合った“新しいポイ活”は、頑張る量を増やすのではなく、「考え方」と「ルール」をアップデートすることがポイントになります。

ここでは、2025年以降に意識したいマインドセットと具体的な工夫を紹介します。

ポイント目当てで買わない「ついでに貯まればOK」思考

これからのポイ活で一番大事なのが、「ポイントのために買わない」というスタンスです。

昔は“ポイントのために商品を買う”ほど旨味があった時期もありましたが、還元率が落ちた今は「ポイントのための無駄遣い」が一番の損になります。

・欲しくもない商品を、ポイント倍率が高いからという理由だけで買う
・必要以上の数量をまとめ買いして、結局使い切れずに捨ててしまう
・セールやキャンペーンに釣られて、予算以上の買い物をしてしまう

こうした行動を避けるために、「買うかどうかの判断は“ポイント抜き”で考える」「買うと決めたものを、どこで・どう払えば一番お得かを考える」という順番を徹底するのがおすすめです。

あくまでポイントは“ついてきたらラッキー”くらいの感覚にしておくと、ポイ活が生活の主役になりすぎず、健全な距離感を保てます。

ポイントを「投資」「旅行」「固定費削減」に回すという発想

貯めたポイントの使い道も、2025年以降は工夫しがいがあります。

単純に「日用品をポイント払いにする」だけでなく、

・ポイント投資サービスを使って、少額から投資の練習をする
・マイルやトラベルポイントに交換して、旅行費用を実質的に節約する
・電気代や通信費などの固定費の支払いに充てて、家計のベースコストを下げる

といった“使い方の戦略”を持つことで、同じポイントでも家計へのインパクトが大きくなります。

「なんとなくコンビニでお菓子をポイント払い」から、「将来の資産形成や楽しみのためにポイントを活用する」へシフトするイメージです。

ポイントの出口戦略を決めておくと、「このポイントは旅行用」「このポイントは投資用」と目的別に貯めるモチベーションも上がり、ポイ活が“ゲーム”ではなく“家計戦略の一部”として機能しやすくなります。

オワコンにしないためのルールづくり（費やす時間の上限など）

ポイ活をオワコン化させないためには、「自分なりのルール」を最初に決めておくことが大切です。

例えば、

・ポイ活に使うのは1日◯分まで（例：通勤時間の片道だけ、寝る前10分だけ）
・新しく登録するポイントサービスやアプリは、最大◯個までに絞る
・“作業型ポイ活”は、時給換算で◯円以上になるものだけやる
・年会費のかかるクレジットカードは、年間獲得ポイントで確実に元が取れるものだけにする
・3ヶ月以上使っていないサービスは、ポイント残高を確認してから整理・解約する

といったルールです。あらかじめ線引きをしておくと、「気づいたら夜中までポイ活をしていた」「アプリだらけで何が何だか分からない」といった状態を防ぎやすくなります。

ポイ活は“やった量”ではなく、“うまく仕組み化した人”が得をする時代に入っているので、自分の時間と集中力を守るためのルールづくりが、結果的に一番の得につながります。

まとめ｜ポイ活はやり方次第で“オワコン”にも“まだまだお得”にもなる

「ポイ活はオワコン」と言われる背景には、還元率やキャンペーンの縮小、“おいしい案件”の減少といった環境の変化があります。

さらに、クリック・ゲーム・アンケートなど“作業型ポイ活”に時間をかけすぎると、どうしても時間単価が合わず、「頑張っている割に報われない」という感覚になりがちです。

一方で、固定費や日常の支払いをクレジットカードやキャッシュレスに集約し、ふるさと納税やネット通販など“支出の大きい部分”にポイントを乗せるレバレッジ型のやり方をとれば、2025年以降でも年間数万円規模のリターンを狙うことは十分に可能です。

大事なのは、

・自分の生活スタイルにポイ活が合っているか
・月いくらくらいポイントが貯まっているのか
・そのためにどれだけの時間と手間をかけているのか

を冷静に見直すことです。そのうえで、「ポイント目当てで買わない」「貯めたポイントの使い道を決めておく」「時間とサービス数に上限を決める」といったルールを設ければ、ポイ活は“オワコンな副業ごっこ”ではなく、“家計をじわじわ底上げする仕組み”として、これからも十分に使いこなせます。

あなたにとってのベストな距離感を見つけて、ムリなく・ムダなく・ちょっとお得なポイ活を続けていきましょう。

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