Amazonで食品・飲料を買うのは得？スーパー・ドラッグストアとの使い分け

「水やお茶はAmazonで箱買いしてる」「お菓子やカップ麺も気づけばネットで完結している」そんな人も増えてきましたが、一方で「スーパーとどっちが安いの？」「置き場がパンパンになるんだけど…」という悩みもつきものです。

Amazonで食品・飲料を買うのが“得か損か”は、商品ジャンルや買い方によってけっこう変わります。

ここでは、値段だけでなく手間・置き場・鮮度も含めて、Amazonと実店舗の使い分けを整理していきます。

Amazonで安くなりやすい食品・飲料（箱買い向き）

まずは「Amazonと相性がいい」「ネットで買うとメリットを感じやすい」食品・飲料から整理します。

重くてかさばる“箱買い”系はAmazon向き

Amazonと相性が良い代表例が、重くてかさばる飲料系です。

・ミネラルウォーター（2L×6本、500ml×24本など）
・お茶・スポーツドリンクのケース買い
・炭酸水、ジュース、エナジードリンクの箱買い
・まとめ買い用のペットボトル飲料（職場用、家族用）

このあたりは、実店舗だと
・重くて持ち帰るのが大変
・レジかごからマイバッグへの移し替えも一苦労
という“体力コスト”がかなり高いジャンルです。

Amazonなら玄関先まで運んでもらえるので、多少の金額差があっても「配達してもらえる価値」が大きくなりがちです。

箱買いするなら「単価」と「賞味期限」をざっくり確認

箱買いするときは、次の2点だけは最低限見ておきたいところです。
・1本あたりの単価（1Lあたり、1本あたり）
・賞味期限がどれくらい先まであるか

スーパーの特売と比べると、Amazonのほうが常に最安値とは限らないですが、重さ・運ぶ手間を含めた“トータルの楽さ”まで考えると「多少高くてもAmazonでいいか」と割り切れる人も多いジャンルです。

お菓子・カップ麺・プロテインなどの“ストック系”

次に相性がいいのが、ストック向きの食品です。

・個包装のお菓子・大袋スナック
・カップ麺・即席麺・スープ
・レトルトカレー・パスタソース
・プロテイン・サプリメント・栄養補助食品

これらは常温保存ができて、賞味期限も比較的長めです。
Amazonでは、
・大容量パックや業務用サイズ
・セット品（味違いのアソートなど）
が揃っていることも多く、「近所のスーパーより選択肢が広い」ケースもあります。

ただし、

・送料無料ラインを超えるために“つい買いすぎる”
・一人暮らしだと置き場を圧迫する

といった問題も出やすいので、「ストックは◯箱分まで」「非常食も兼ねる」など、自分なりの上限を決めておくと暴走しにくくなります。

オフィス用・来客用の“定番ドリンク”もネット向き

自宅だけでなく、オフィスや在宅ワーク用に

・インスタントコーヒー、ドリップパック
・ティーバッグ、粉末ドリンク
・ペットボトルのお茶・水のストック

などを置いておきたい人にも、Amazonは便利です。

「気づいたら切れていた」を防ぐために、在庫が◯個を切ったら“ほしい物リストから注文する”と決めておくと、心理的にもラクになります。

実店舗で買ったほうがいい商品（鮮度・賞味期限・要冷蔵）

一方で、「食品ならなんでもAmazonでOK」というわけではありません。実店舗で買ったほうが安心・満足度が高くなりやすいものもあります。

生鮮食品・総菜・冷蔵品は“目で見て選びたい”

まず、生鮮食品系は基本的に実店舗向きです。

・生の肉・魚
・生野菜・果物
・惣菜・お弁当
・要冷蔵のスイーツやチルド食品

これらは、
・見た目の鮮度
・色味やツヤ
・匂い

など、画面越しでは判断しづらい要素が多いです。また、届いた時間帯との相性もあり、

・夏場に長時間玄関に放置されたくない
・すぐ冷蔵庫にしまえないタイミングもある

と考えると、日常使いにはスーパーのほうが使い勝手が良いケースが多いです。

※Amazonフレッシュなど一部サービスを使えば生鮮も買えますが、「あなたの生活リズムで受け取り・冷蔵庫への収納までスムーズにできるか？」も含めて判断したいところです。

パン・牛乳・豆腐などの“回転早い”商品

・食パン・菓子パン
・牛乳・ヨーグルト
・豆腐・納豆・生麺
など、冷蔵庫の常連メンバーも、基本は実店舗が向いています。

理由はシンプルで、
・日々の献立に合わせて必要な分だけ買う
・賞味期限を自分の目で見て選べる
・「今日は安いからまとめ買い」もリアルタイムで判断できる
からです。

Amazonでもまとめ買いはできますが、
・賞味期限が短いものを箱で買っても食べきれない
・冷蔵庫のスペースを圧迫しやすい
というデメリットのほうが目立つことが多いジャンルです。

「試したいもの」「1回限りのチャレンジ」は店舗のほうが安全なことも

変わり種のソース・調味料や、ちょっと高級なおやつなど
・味のイメージがつきにくいもの
・家族の好みが分かれるかもしれないもの
は、最初の1回目だけでも店舗で買って試してみるのも手です。

「思った味と違った」「家族に不評だった」ときに、少量で済んでいるほうが精神的ダメージも少ないというのは、地味ですが大事なポイントです。

送料・まとめ買い・置き場問題をどう考えるか

Amazonで食品・飲料を買うときは、「本体価格」だけでなく

・送料（プライム会員かどうか、まとめ買いの有無）
・在庫を置くスペース
・買いすぎによる食べきれないリスク

もセットで考えたいところです。

送料とプライム会員：本当に“無料”かを一度立ち止まる

プライム会員であれば送料をあまり気にせず注文できますが、年会費を支払っている以上

・その年会費を含めて考えるとどうか
・「少し高くてもスーパーで買ったほうがトータル得」というケースはないか

は、一度考えてみても損はありません。

プライムでなくても、◯◯円以上で送料無料のラインを超えるために、必要以上にカゴに入れていないかもチェックしたいポイントです。

「送料無料ラインを超えるためのお菓子やカップ麺」を積み上げるくらいなら、
・本当に必要なときだけ早めに買う
・別に急がないものは“ほしい物リスト”へ退避させる
など、メリハリをつけたほうが結果的に家計もスッキリします。

まとめ買いは“ストックできる量”から逆算する

箱買いは単価が安くなりやすい一方で、置き場問題がつきまといます。

特に一人暮らしのワンルームや収納スペースが限られた家では、廊下に段ボールが積まれて生活しづらくなる
・賞味期限を忘れて“在庫の存在を忘れるといったことも起こりやすいです。

おすすめなのは、「飲料は最大で◯箱まで」「お菓子のストックはこの棚に収まる分だけ」と物理的な上限を決めることです。

「このスペースからあふれたら買わない」というルールにしておくと、まとめ買いの暴走をかなり防げます。

置き場問題と“非常用・防災用”を兼ねる発想

飲料やレトルト食品は、日常用＋非常用のストックとして考えると、まとめ買いの意味がぐっと出てきます。

たとえば、
・水を常に2ケース持っておいて、1ケース空いたら1ケース補充する
・レトルト食品やカップ麺を“ローリングストック”として定期的に入れ替える
といった形です。

この場合も、
・「何人家族で、何日分を目安にするか」
・「どこに置いておくか」
を先に決めておくと、“防災のつもりがただの買いすぎ”になりにくくなります。

忙しい人向け「Amazon食品の取り入れ方」

最後に、「仕事が忙しくてスーパーに行く時間がない」「小さい子どもがいて買い物が大変」という人向けに、Amazon食品の現実的な取り入れ方をまとめます。

ベースは実店舗、“重いものとストック”だけAmazonに逃がす

基本の考え方としては

・日々の献立に左右される生鮮食品や冷蔵品は、できる範囲で実店舗
・重くてかさばる飲料や、ストック食品はAmazon

という役割分担がおすすめです。

具体的には、
・水・お茶・炭酸水・箱買い飲料
・非常食兼ねたレトルト・カップ麺・おやつ

をAmazonでまとめて押さえておき、その日の肉・魚・野菜・パン・牛乳は、週末や隙間時間にスーパー・ドラッグストアで買う、というイメージです。

「定番」を決めておくと迷いが減る

Amazonで食品を探していると、商品数が多すぎて逆に疲れてしまうこともあります。そこで、

・水はこの銘柄のこのサイズ
・お茶はこのメーカーの500ml×24本
・プロテインはこの味、この容量
といった感じで、「Amazonで買う定番ラインナップ」を決めてしまうと、注文のたびに迷う時間を減らせます。

あとは、
・在庫が残り1箱になったら、ほしい物リストからポチる
・セールのときだけ2箱に増やす
といった“自分ルール”を作っておくと、脳の負担もかなり軽くなります。

定期おトク便は“使いこなせる人だけ”でOK

Amazonの定期おトク便は便利ですが、

・値上げに気づかない
・生活スタイルが変わっても見直さず、在庫が余る
などのリスクもあります。

忙しい人ほど、
・最初は普通の注文で様子を見る
・消費ペースが安定してきたら、1〜2品だけ定期便にする
くらいの慎重さがちょうどいいです。

「とりあえず全部定期便にする」ではなく、
・飲料1種類
・よく飲むコーヒーやお茶
など、“なくなったら困る＆消費ペースが読みやすいもの”だけを定期便にするほうが、失敗しにくくなります。

「今日もう無理」という日のために“救済ストック”を持っておく

最後に、忙しい人ほど大事なのが「今日はもう料理する元気がない」という日のためのストックです。

たとえば、
・レトルトカレー
・レトルトパスタソースとパスタ
・カップスープ
・冷凍ごはんと合わせられるおかず系レトルト
などをAmazonでまとめて常備しておくと、外食や出前に頼らずに“そこそこマシなごはん”で済ませられます。

完全にゼロから作るよりは割高でも、
・外食やデリバリーの単価
・移動時間や待ち時間
まで含めて考えると、十分「自分を助けてくれる」ラインです。

まとめ：食品・飲料は“全部Amazon”でも“全部スーパー”でもなく、役割分担で考えるのがおすすめ

最後に、ポイントを整理します。

・Amazonと相性がいいのは
　→ 水・お茶・炭酸水などの箱買い飲料
　→ お菓子・カップ麺・レトルトなどのストック食品
　→ オフィス用・在宅仕事用の定番ドリンク類

・実店舗向きなのは
　→ 肉・魚・野菜・果物などの生鮮食品
　→ パン・牛乳・豆腐・ヨーグルトなど“回転の早い”冷蔵品
　→ 一度実物や味を確認したい“チャレンジ商品”

・Amazonで食品を買うときは
　→ 本体価格だけでなく、送料・まとめ買い・置き場問題をセットで考える
　→ ストック量の上限を決めておくと、買いすぎ・置き場圧迫を防げる
　→ 防災用のローリングストックとして取り入れるのもおすすめ

・忙しい人ほど
　→ 日々の生鮮は“行ける範囲で実店舗”、重いものとストックはAmazon
　→ 「Amazonで買う定番リスト」を決めると迷いが減る
　→ 定期おトク便は、消費ペースが読める一部の商品に絞ると失敗しにくい

食品・飲料は、全部をAmazonに寄せる必要もなければ、全部をスーパーでまかなう必要もありません。

「Amazonに任せる部分」と「自分の足で買いに行く部分」をうまく分けてあげることで、お金・時間・体力のバランスが取りやすくなります。

「水やお茶だけでもAmazonに逃がしてみようかな」
「ストック用のレトルト・カップ麺をちょっと整えておこうかな」

と感じたら、

・いつも買っている銘柄がいくらで売られているか
・箱買いしたときの単価がどれくらいか
・ほしい物リストに入れておけそうな“定番候補”がないか

を一度チェックしてみてください。

せっかくなら、うまくAmazonを味方につけて「重いものを運ぶストレス」と「今日はごはん無理…の時の絶望感」を減らしていきましょう。

知っておきたい！Amazonで買い物が安くなるセールのスケジュール