Amazonで損しがちな買い方5選「安いと思ったら高かった」を防ぐチェックポイント

「Amazonは何でも安い」と思って買い物をしていたら、あとから価格を比べてみて「え、近所のドラッグストアの方が安かった…」「別サイトの方がポイント込みでお得だった…」という経験はありませんか？

便利で品ぞろえも豊富なAmazonですが、買い方によっては「Amazon 損する 買い方」になってしまうこともあります。なんとなく「安そう」というイメージだけでポチっていると、じわじわと損をしてしまうことも。

この記事では、Amazonで損しがちな買い方を5つに絞って、それぞれの“罠”と回避するためのチェックポイントを紹介します。最後に「買う前に最低ここだけは見よう」という3つのチェックリストもまとめるので、Amazonでの買い物の前に思い出してもらえると嬉しいです。

本記事で紹介する「Amazonで損しがちな買い方5選」は次のとおりです。

1. 参考価格のマジックにそのまま乗せられてしまう
2. セット商品・詰め替え用の“単価落とし穴”にはまる
3. 定期おトク便の解約忘れや値上げに気づかない
4. 返品しづらい大型商品を安さだけで決める
5. 買う前の基本チェック（レビュー・価格比較・キャンペーン）をしていない

それぞれ詳しく見ていきます。

参考価格のマジック（過去価格と比較する方法）

まず一つ目の「損しがちな買い方」は、商品ページに出てくる「参考価格」「〇％オフ」の表示を“鵜呑み”にしてしまうパターンです。

「〇〇円 → △△円」の値引き表示だけで判断しない

Amazonの商品ページでは、

・参考価格：3,000円
・価格：1,980円（34％OFF）

のように、「いかにもお得そう」な表示がされていることがあります。

ここで注意したいのが、

・その「参考価格」は本当に普段の販売価格なのか
・他のショップでもその価格で売られていたのか

という点です。

メーカー希望小売価格や、過去の一時的な高値が「参考価格」として使われているケースもあり、実際にはそこまで大きな値引きではない、ということもあります。

「参考価格より安くなっている＝他よりも安い」とは限らない、という前提を持っておくことが大切です。

過去価格と比較する考え方

本当にお得かどうかを判断するには、「今の価格」だけでなく「過去の価格」も意識しておきたいところです。

・ほしい商品を見つけたら、すぐに買わずに「欲しい物リスト」に入れておく
・数日〜数週間ほど、価格がどのくらい上下しているか眺めてみる
・セール期間中にぐっと値下がりしているのか、いつも同じくらいの値段なのかをチェック

こうした簡単な習慣をつけるだけでも、「たまたま高い時に買ってしまう」リスクを減らせます。

また、もし急ぎでなければ、楽天や他のECサイト、近所の量販店などでの価格も一度調べてみて、「Amazonが一番安いのか」「ポイントやクーポンまで含めたら、実は他の方が得ではないか」をざっくり比較しておきたいところです。

「いつも同じ商品を買う」場合は、ざっくり相場を覚えておく

特に日用品やリピートしている商品については、

・この洗剤は1回あたり◯円くらい
・このオムツは1枚あたり◯円を切っていたら買い

といった「自分なりの相場」をざっくり覚えておくと、「今日はいつもより安いか高いか」を直感的に判断しやすくなります。

参考価格や％OFFの表示に惑わされず、「自分の中の相場感」で冷静に判断できるようにしておくと、「Amazon 安くない買い方」を避けやすくなります。

セット商品・詰め替え用の“単価落とし穴”

2つ目の「損する買い方」は、「大容量」「セット品」「詰め替え用はお得」というイメージに、そのまま乗せてしまうパターンです。

大容量＝必ずしも安いとは限らない

Amazonでは、同じ商品でも
・単品
・2個セット
・3個セット
・特大サイズ

など、さまざまなバリエーションが販売されています。

直感的には「セットの方が安い」「大容量の方がコスパが良い」と思いがちですが、実際に1個あたり単価を見てみると、

・単品：1個あたり300円
・3個セット：1個あたり330円

のように、逆にセットの方が高くなっているケースもあります。その理由としては、

・セット品だけ割引をあまり付けていない
・在庫状況や仕入れ価格の違いで価格が歪んでいる

など、さまざまな要因が考えられます。

詰め替え用が本体より高くなっていることも

ボディソープやシャンプー、洗剤などの「詰め替え用」にも注意が必要です。

・環境にやさしい
・ボトルを再利用できる

といったメリットはありますが、価格だけを見ると「本体＋ポンプ付きより詰め替え用の方が高い」という逆転現象が起きていることもあります。

例えば、

・本体ボトル 400ml：398円
・詰め替え用 300ml：358円

となっている場合、100mlあたりの単価で計算すると、実は本体の方が安い、というパターンです。

詰め替え用を買うときほど「1mlあたり」「1gあたり」の単価を意識してみると、思わぬ落とし穴に気づけることがあります。

単価計算のクセをつけておく

セット商品や詰め替え用を選ぶときは、次のような流れを習慣にしておくと安心です。

・商品ページの説明欄から「容量（ml・g・枚数）」を確認
・価格を容量で割って「1単位あたりの価格」をざっくり計算
・単品・セット・大容量・詰め替えの中で、どれが一番安いかを見る

スマホの電卓でざっと計算するだけでも、感覚で選ぶより「損しない買い方」に近づけます。

定期便の解約忘れ／値上げ

3つ目の「損する買い方」は、便利なはずの「定期おトク便」が、気づかないうちに「損の原因」になってしまうパターンです。

最初だけ安くて、その後じわじわ値上がりしている

定期おトク便は、「初回お届け分」だけクーポンが付いていたり、一時的に大きく値引きされていることがあります。

・初回：セール＋クーポンでかなり安い
・そのタイミングで定期便を登録
・2回目以降：通常価格＋定期便割引（5〜15％）

となると、実は「2回目以降は近所のドラッグストアとあまり変わらない価格だった」ということも。

さらに、商品自体の価格が値上げされると、

・割引率は同じでも、「値上げ後の価格」に対して割引がかかる
・その結果、1個あたりの単価が当初よりずいぶん高くなっている

という状況になりがちです。

解約し忘れて在庫があふれていく

定期便のもうひとつの罠は、「解約し忘れ」です。

・在庫がまだ十分あるのに、次の便が届いてしまう
・戸棚や収納がいっぱいになってしまう
・消費期限が近づき、急いで使い切らなければいけなくなる

こうなると、「割引」どころか「在庫のために余計にスペースを取られる」「無理して消費してしまう」といったデメリットが目立つようになります。

定期おトク便を“お得に”使うためのポイント

定期おトク便を「損する買い方」にしないためには、次のようなポイントを意識しておきたいところです。

・初回の価格だけで判断せず、2回目以降の価格や近所の店の価格もチェックする
・「次回配送のお知らせ」メールが来たら、必ず価格と在庫を確認する
・「在庫が余っている」「値上げが続いている」と感じたら、頻度変更 or 解約を検討する
・スケジュールアプリやカレンダーに「定期便チェック」のリマインダーを入れておく

定期便は「自動化された買い物」なので、放置すると「知らないうちに損している」状態になりがちです。「定期だから安心」ではなく、「定期だからこそ、定期的に見直す」意識を持っておくと安心です。

以下の記事で定期おトク便は損にならないのか？を詳しく解説しています。

返品しづらい大型商品の失敗談

4つ目の「損する買い方」は、家具や大型家電など、返品しづらい商品を「安さだけ」で選んでしまうパターンです。

大型商品は“失敗したときのコスト”が重い

Amazonで買える大型商品には、こんなものがあります。

・ソファ・ベッド・マットレス
・テレビ・冷蔵庫・洗濯機などの家電
・大型の収納家具・本棚・デスク

小さな商品であれば、「思っていたのと違った」「やっぱりいらない」と思ったときに、比較的簡単に返品できますが、大型商品となると話は別です。

・返品時の送料が高額になってしまう
・そもそも「開封後返品不可」「設置後返品不可」の商品もある
・梱包し直すだけでも一苦労

こうなると、「安かったはずの買い物」が、一気に「高くついた買い物」に変わってしまいます。

サイズ・設置スペースの確認不足

大型商品で特にやってしまいがちなのが、「サイズの確認不足」です。

・サイズ表記は目に入っていたけれど、きちんとメジャーで測っていなかった
・ドアの幅や階段の曲がり角など、「搬入経路」をイメージできていなかった
・コンセント位置や配線の取り回しを考えていなかった

結果として、

・部屋に入らない／置けるけど生活動線が狭くなる
・搬入できないと言われてキャンセル料が発生する
・返品できず、結局メルカリやリサイクルショップ行き

といった「損」のパターンにつながってしまいます。

大型商品を買う前にやっておきたいこと

大型商品をAmazonで買うときは、次のような点を必ず押さえておきたいところです。

・商品のサイズ（幅・奥行き・高さ）をメジャーでしっかり測る
・設置予定場所だけでなく、玄関・廊下・階段など「通り道」も測る
・返品ポリシー・送料・設置サービスの有無を事前に確認する
・レビューで「搬入」「サイズ感」「組み立て難易度」についての口コミをチェックする

価格だけでなく、「失敗したときのコスト」まで含めて考えることで、「安く買えたつもりが高くついた」という失敗を防ぎやすくなります。

買う前にチェックしたい3つのこと（レビュー／価格比較／キャンペーン有無）

最後は、「Amazonで損しないために、買う前に最低限チェックしておきたい3つのポイント」です。「Amazon 安くない買い方」を避けるための、簡単なチェックリストとして使ってもらえます。

1. レビューの“中身”を見る（星だけで判断しない）

まず見ておきたいのが、商品レビューです。

・星の数（評価）だけをサッと見る
・高評価が多いから安心、とそのまま購入

という流れが一番ラクですが、それだけだと「思ったのと違った」という失敗につながることもあります。

チェックするときは、

・最新のレビューから数件読んでみる
・低評価（★1〜2）の理由をざっと確認する
・写真付きレビューで実物の雰囲気やサイズ感を確かめる

といったポイントを意識すると、「自分に合うかどうか」を判断しやすくなります。

また、「レビュー数が極端に少ない」「似たような文章ばかり」といった場合は、少し慎重になってもいいかもしれません。

2. 他サイト・実店舗との価格・ポイント比較

次に見ておきたいのが、「他サイトや実店舗との価格差」です。

・楽天市場、Yahoo!ショッピングなど主要なモール
・近所のドラッグストア・量販店のチラシやアプリ

をざっくりとチェックしておくだけでも、「Amazonが本当に安いのか」を判断しやすくなります。

特に、

・楽天のお買い物マラソン・スーパーSALE
・ドラッグストアのポイント◯倍デーやクーポン

などと重なると、Amazon単体の価格だけを見ていると「安く見えていたもの」が、トータルではそこまでお得ではなかった、ということもよくあります。

「今日すぐ必要なもの」以外であれば、

・ポイントやクーポンも含めてトータルでお得な方
・配送スピードや受け取り方も含めて、自分にとって便利な方

を選ぶ、という少し引いた視点を持っておくのがおすすめです。

3. セール・クーポン・キャンペーンの有無

最後に、

・タイムセール中かどうか
・商品ページにクーポンが出ていないか
・キャンペーン（ポイントアップなど）が開催されていないか

をチェックしておきたいところです。

Amazonでは、

・タイムセール祭り、ブラックフライデー、新生活セールなどの大型イベント
・特定カテゴリのポイントアップキャンペーン
・「◯◯円以上購入で△％オフ」といったクーポン

が頻繁に実施されています。

「絶対に今日でなければいけない」という事情がないのであれば、

・ほしい商品を欲しい物リストに入れておく
・セールやクーポンが出たタイミングでまとめて買う

といった工夫をすると、同じ商品でもかなりお得に購入できることがあります。

まとめ：Amazonは「なんとなく安い」で買わない

この記事では、「Amazonで損しがちな買い方5選」として、次の5つを紹介しました。

1. 参考価格や％OFFの表示だけで「安い」と思い込む
2. セット商品・詰め替え用を単価を見ずに選んでしまう
3. 定期おトク便を見直さず、値上げや在庫過多に気づかない
4. 返品しづらい大型商品を、安さだけで選んでしまう
5. レビュー・価格比較・キャンペーンをチェックせずにポチってしまう

Amazonが便利であることは間違いありませんが、「Amazonだから安い」「Amazonなら間違いない」という思い込みで買い物をしていると、「Amazon 安くない」「損する買い方だったかも」という結果になりがちです。

逆に言えば、

・参考価格より「自分の相場感」を大事にする
・1個あたり単価をざっくり計算してみる
・定期便や大型商品は、ときどき見直してみる
・買う前にレビュー・価格・キャンペーンを一度チェックする

といったちょっとした一手間さえかけておけば、「安いと思ったら高かった…」という後悔をかなり減らせます。

今日からAmazonで買い物をする前に、「単価」「他サイトとの比較」「今何かキャンペーンはないか？」の3つだけでも、ぜひ一度立ち止まって確認してみてください。長い目で見ると、そのひと手間が大きな「お得」につながっていきます。

Amazonでお得な買い物をするときに知っておきたいセールはこちらで解説しています。