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航空会社の上級資格をこれから取るなら、ANAのSFC(スーパーフライヤーズカード)とJALのJGC(JALグローバルクラブ)のどちらがよいのでしょうか。
以前はSFCもJGCも「1年間たくさん飛行機に乗って修行する」というイメージが強かったのですが、現在は両者の取得方法がかなり違います。
2026年9月時点で先に結論をいうと、短期間で上級資格の取得を目指しやすいのはSFC、時間をかけてJALを使いながら積み上げるならJGCです。
ただし、今からSFCを目指す場合は注意が必要です。ANAは2028年4月から予定しているSFCの制度変更について見直しを行っており、2026年9月末までに改めて案内するとしています。
そのため、2026年9月6日の今からゼロから始めるなら、私はSFC修行をすぐには始めません。ANA派なら新制度の正式発表を待ち、JALを普段から利用する人ならJGCに必要なLife Statusポイントを少しずつ積み上げていくのが現実的だと思います。



私自身はSFCを保有しています。取得した当時は「カードを維持すれば長く上級会員特典を使える」という点に魅力を感じました。ただ、今から取得する方は将来の制度まで確認して決めた方がよいと思います。
SFCとJGCはどちらも航空会社の上級会員制度に関係する資格ですが、現在は取得までの考え方が大きく異なります。
| 比較項目 | ANA SFC | JAL JGC |
|---|---|---|
| 航空会社 | ANA | JAL |
| アライアンス | スターアライアンス | ワンワールド |
| 代表的な取得ルート | ANAプラチナ以上を獲得 | 1,500 Life Statusポイント以上 |
| 期間の考え方 | 基本的に1年間で達成 | 生涯累積 |
| 短期取得 | 比較的狙いやすい | 以前より難しい |
| 取得後の代表的なアライアンス資格 | スターアライアンス・ゴールド | ワンワールド・サファイア |
| 向いている人 | ANA・スターアライアンスをよく使う人 | JAL・ワンワールドを長く使う人 |
単純に「どちらが得か」で決めるより、普段どちらの航空会社を利用しているか、海外ではどの航空会社に乗ることが多いかで選ぶのがおすすめです。
SFCを一般的な方法で取得する場合、まずANAの「プラチナサービス」以上のステイタスへ到達し、その期間中にスーパーフライヤーズカードへ申し込みます。
基本的なプラチナ到達条件は、1月から12月までの1年間で50,000プレミアムポイント、そのうち25,000ポイント以上をANAグループ運航便で獲得することです。
プレミアムポイントは飛行機へ搭乗することで貯まるため、沖縄路線などを中心に集中的に搭乗する、いわゆる「SFC修行」をする人もいます。
費用はかかりますが、条件が明確なので「今年中に取得する」という計画を立てやすいのがSFCの特徴です。
SFCそのもののメリットやデメリットについては、以下の記事で詳しくまとめています。


現在のJGCへ入会するには、原則として1,500 Life Statusポイント以上を獲得し、対象となるJALカードを保有する必要があります。
以前のJGCは、1年間でJMBサファイアへ到達してJGCへ申し込む方法が一般的でした。そのためSFCと同じように「JGC修行」が行われていましたが、現在は仕組みが変わっています。
Life StatusポイントはJALグループ便への搭乗だけでなく、JALカードなど対象サービスの利用でも積み上げられます。
国内線への搭乗だけで1,500ポイントを目指す場合、単純計算では300搭乗が必要です。そのため、以前のように数カ月で一気にJGCを取得する方法は現実的ではなくなっています。
一方で、Life Statusポイントは年末にリセットされません。JALを普段から利用している人なら、数年かけて少しずつ1,500ポイントへ近づけることができます。



現在のJGCは「修行して一気に取る資格」というより、JALを長く利用する人が搭乗や日常サービスを通して積み上げていく資格になった、と考えるとわかりやすいです。
航空会社の上級資格というと空港ラウンジが注目されがちですが、実際にはラウンジ以外にもさまざまなメリットがあります。
特に海外旅行が多い人にとって大きいのが、ANAやJAL以外の航空会社でもアライアンス資格を使えることです。
現在のSFC会員にはスターアライアンス・ゴールドが付与されます。
そのため、ANAだけではなくスターアライアンス加盟航空会社を利用するときにも、条件を満たせばラウンジや優先チェックイン、優先搭乗、手荷物関連の優遇などを利用できます。
たとえば、シンガポール航空、ユナイテッド航空、ルフトハンザなどを利用する機会が多い人にとってもSFCは使いやすい資格です。
JGC会員は、FLY ONステイタスがない場合でもワンワールド・サファイアとして扱われます。
ワンワールド・サファイアでは、対象となるワンワールド加盟航空会社を利用するときに、ビジネスクラスラウンジ、ビジネスクラスチェックインカウンター、優先搭乗などのサービスを利用できます。
JALだけではなく、キャセイパシフィック航空、カタール航空、アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズなどを利用する人にもメリットがあります。
SFC・JGCともに、条件を満たす家族へ家族カードを発行できます。
本人が上級資格を取得するために何度も飛行機へ乗ったとしても、家族まで同じように修行する必要はありません。
夫婦や家族で旅行する機会が多い人の場合、自分一人で使ったときのメリットだけではなく、家族カードを含めて考えると上級資格の価値は高くなります。
SFCやJGCは、取得して数年間だけ使うものではありません。長期間利用することを前提に取得する人が多いため、現在の特典だけでなく今後の制度変更も重要です。
ANAは2028年4月からSFCのサービス体系を変更する計画を発表しています。
当初発表された案では、ANAカードやANA Payの年間決済額に応じて「SFC PLUS」と「SFC LITE」に分け、年間300万円という基準によってANAラウンジやスターアライアンス・ゴールドなどの扱いが変わる内容となっていました。
しかし、その後ANAは利用者から寄せられた意見などを踏まえ、当初の改定内容を見直すことを発表しています。
2026年9月6日時点では最終的な制度は確定しておらず、2026年9月末までに改めて案内される予定です。
そのため、「SFCを取ったあと年間300万円使わなければスターアライアンス・ゴールドを失う」といった情報を確定事項として判断しないようにしましょう。
これから数十万円単位の費用をかけてSFC修行をするなら、数週間待って正式な制度を確認してからでも遅くありません。
SFC制度改定の経緯や現在の状況については、以下の記事でも詳しく解説しています。


現在のJGCは1,500 Life Statusポイントが必要なため、ゼロから始めて短期間で取得する難易度は高くなっています。
ただし、Life Statusポイントは生涯累積です。
たとえば今年500ポイントまでしか貯められなくても、翌年にゼロへ戻ることはありません。そのまま次の利用分を積み重ねられます。
「今年中に達成しなければ、それまで飛んだ分が無駄になる」というプレッシャーが少ないことは、現在のJGCのメリットともいえます。



航空会社の上級資格は、取得自体が目的になると出費が膨らみやすいです。何回ラウンジを使うのか、年間何回飛行機へ乗るのかまで考えてから取得するのがおすすめです。
どの上級資格を選ぶか迷ったら、最終的には自分が普段使う航空会社と海外旅行の行き先から考えるのがおすすめです。
上級資格を取ったからといって、普段使わない航空会社へ無理に乗るようになってしまっては本末転倒です。
国内線ではANAをよく利用し、海外でもスターアライアンス加盟航空会社を使うことが多い人ならSFCが第一候補です。
ただし、2026年9月時点で新制度が確定していない点は無視できません。ANA派であっても、これから修行を開始するなら正式発表を待ってから判断するのがおすすめです。
JALを仕事や旅行で継続的に利用している人なら、JGCを目指す価値があります。
すでにJALをよく利用している方なら、まず現在のLife Statusポイントを確認してみるとよいでしょう。思っている以上に貯まっている場合もあります。
SFCとJGCばかり注目されますが、海外航空会社を中心に利用する場合はSkyTeamの上級資格も選択肢になります。
SkyTeamには「SkyTeam Elite」と、その上位にあたる「SkyTeam Elite Plus」があります。
SkyTeam Elite Plusでは、利用条件を満たす国際線でラウンジアクセスやSkyPriority、優先手荷物などの特典を受けられます。
たとえば大韓航空、デルタ航空、エールフランス、KLMなどを頻繁に利用する人なら、各航空会社の上級会員制度を調べてみる価値があります。
ただ、日本国内でANAやJALを利用する機会が多い人なら、利用できる場面の多さを考えても、まずはSFCとJGCを比較するのがわかりやすいでしょう。
SFCやJGCをこれから取得するときに、特に迷いやすい点をまとめました。
短期間での取得を目指すならSFCの方がゴールを設定しやすいです。一般的には1年間でANAプラチナに必要な50,000プレミアムポイントを目指します。JGCは1,500 Life Statusポイントが必要で短期取得のハードルは高いものの、生涯累積なので数年かけて目指せます。
2026年9月6日時点では、急いで始める必要はないと考えます。ANAは2028年から予定しているSFC制度の改定内容を見直しており、2026年9月末までに改めて案内する予定です。新制度を確認してから費用とメリットを比較するのがおすすめです。
現在のJGC入会条件は、原則として1,500 Life Statusポイント以上を獲得し、対象となるJALカードを保有することです。以前のように単年度でJMBサファイアへ到達するだけでJGCへ入会する仕組みではないため、過去のJGC修行の記事を参考にするときは注意しましょう。
現在のSFCではスターアライアンス・ゴールドが主要な特典の一つです。ただし、ANAは2028年4月からSFCサービスを変更する予定で、その改定内容も現在見直されています。将来の条件についてはANAの正式発表を確認する必要があります。
JGCへ入会したあとに、毎年1,500 Life Statusポイントを獲得し直す必要はありません。日本在住者の場合、対象となるJALグローバルクラブ JALカードを継続して保有することが基本となります。
旅行回数が少なく、目的がラウンジ利用だけなら慎重に考えた方がよいでしょう。取得に必要な航空券代やカード年会費を考えると、有料ラウンジやラウンジ特典のあるクレジットカードを利用した方が安く済む場合があります。優先搭乗、手荷物、海外航空会社利用時のアライアンス特典まで使う人ほど、上級資格の価値を感じやすくなります。
航空会社の上級資格を今から取得するなら、単純にSFCとJGCのどちらがお得かではなく、今後どの航空会社を利用するのかまで考えて選ぶことが大切です。
短期間で条件達成を狙いやすいのはSFCです。ANAやスターアライアンスをよく利用する人にとって、今後も有力な選択肢になるでしょう。
ただし2026年9月現在、ANAは2028年から予定しているSFC制度の改定内容を見直しています。2026年9月末までに新たな案内が予定されているため、ゼロから修行を始めるなら、それを確認してからでも遅くありません。
一方のJGCは、1,500 Life Statusポイントが必要になったことで以前より短期取得は難しくなりました。その代わりポイントは生涯累積なので、JALを普段から利用する人なら数年かけて少しずつ目指せます。
SkyTeam系の航空会社を頻繁に利用する方ならElite Plusなども選択肢ですが、日本国内でANA・JALを利用することが多いなら、まずSFCとJGCを比較すればよいでしょう。
私なら2026年9月時点では、ANA派ならSFCの新制度を確認してから判断する、JAL派ならLife Statusポイントを無理なく積み上げるという選び方をします。
上級資格は「取得すること」よりも「取得したあと何年使うか」の方が重要です。今後5年、10年と利用する航空会社を基準に選ぶのが、最も後悔しにくい方法だと思います。
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